ひらけんのキューブログ

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日本大会 振り返り。 -思ったこと・反省-

唐突だが、決勝種目の別室案には一部賛成である。

 

2日目のメイン中のメイン、3×3決勝。世界大会と同様にhead to head形式で行われた種目である。

 

参加者、見学者、その場にいるすべての人間の視線が一人の指先に注がれる。あの張り詰めた空気は、他にはない何か特別なものすらも感じさせる。

 

中でも特に印象に残ったのは、2回戦で1位通過を果たした伏見選手、その5試技目。

 

日本大会3連覇を狙う優勝候補筆頭、Matty選手が先に試技を終え、彼の記録が判明しているこの状況、観衆の関心は当然、伏見選手の記録に集中する。

 

伏見選手が優勝するためには7.82秒以内の記録が必要。小数点以下の詳細はともかく、観衆の多くは大まかな計算はしていたであろう。その中で始まった5試技目...

 

タイマーが8秒を刻んだ瞬間、観衆から漏れた大きな溜息

観衆が抱いた期待が無念・失望に変わった瞬間である。

 

あまりにも露骨すぎやしないか。会場の一番遠い隅からその様子を見ていた観衆の一人として、そう思わずにはいられなかった。

 

溜息が漏れたこと、その溜息の大きさのことではない。タイミングである。

タイマーが8秒を刻んだ瞬間、観衆から漏れた大きな溜息。伏見選手の5試技目の記録は9.04秒。つまり、彼の試技が終わっていないのに、観客が先走って溜息のリアクションをしてしまったことが問題である、と考えている。

 

観衆側のマナーが悪いのではないか。そう感じたのである。

極端に言ってしまえば、「観衆の関心度の高い状況下で100%の実力を発揮できなかった選手が悪い」とひねくれることもできる。しかし、果たして問題はそれだけなのだろうか。

 

観衆からすれば、トップ選手の美技を目の前で見られるチャンスだ、まったくリアクションをせずに見守ることの方が難しい。人間の性として仕方ない部分ではある。実際、選手の1試技が終わる度に称賛、尊敬を込めた拍手を送っていた点から、観衆のマナーとして概ね良かったのではないか、とすら考える。

しかし、選手の試技中にしてしまう観衆側のそのリアクション、その一挙手一投足が、トップ選手のパフォーマンスに何らかの形で影響を与えてしまっているとすれば...。

 

その観点から、決勝種目別室案には賛成である。

 

メリットとして、

・必要最低限の騒音以外をシャットアウトさせた環境で試技に臨める、という選手側のメリット

・好きなタイミングで好きなだけリアクションできる、という観衆側のメリット

以上の2点が成立する、と考えられる。

 

逆に、デメリットを挙げるなら、

・「他人からの注目を浴びることで実力を発揮できる」タイプの選手には不利に働きかねない

・トップ選手の試技を直接見ることができない

といったところだろうか。

 

直接見られない、とは書いたが、これはデメリットとして大きなものではない、と考える。

先ほども書いたが、俺は3×3の決勝の様子を会場の一番後ろの遠い隅から見ていた。当然直接的には見ていないわけだが、十分に堪能できたことを覚えている。

 

 

直接見られない人のために、選手の手元の様子を捉えるビデオカメラの映像がプロジェクターで会場前方の壁に直接映し出される形になっている。ビデオカメラが高画質だったからなのか、選手の指先、その一手一手がなめらかに捉えられていたように見えた。

 

これで十分である。そう思えた。

 

鮮明に映し出された映像さえ見られれば、それでいい。

(試技の途中で映像が乱れたら、途切れたら、などの問題は別として。)

 

 

 

 

-反省-

 

・4×4の予選2試技目。カットオフラインまで10秒も余裕があったのなら2側面判断で調子に乗らなきゃよかった

 

・せっかくボランティアあったのなら

ランナーやればよかった(ジで後悔)

 

 

 

 

...はい、反省。